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予防接種

日本脳炎

日本脳炎について

日本脳炎ウイルスの感染でおこります。ヒトから直接感染するのではなくブタの体内で増えたウイルスが蚊によって媒介されます。 感染者のうち100~1,000人に1人が7~10日の潜伏期間の後、高熱、頭痛、嘔吐意識障害けいれんなどの症状を示す急性脳炎になります。

脳炎の他、無菌性髄膜炎や夏カゼ様の症状で終わる方もいます。脳炎にかかった時の死亡率は約17%(国内統計)で、神経系の後遺症を残すかたが40~75%にのぼります。特に小児は重い障害を残すことが多いと言われています。

日本脳炎は、日本では患者は少ないのですが、アジア地域ではまだまだ大流行も見られます。

予防接種の効果

初回接種2回と、次年度の追加接種1回の計3回の接種で基礎免疫の完了と考えます。 抗体産生は良好です。抗体産生は良好です。海外の大規模試験ではワクチン接種群は80%以上の有効率を示しました。

予防接種の副反応

新しくできた2種類の乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンの主な副反応は、局所的には、紅斑、腫脹、疼痛など、全身的には、発疹、頭痛、咽頭痛、腹痛、発熱などでした。以前使用していたマウス脳由来から、Vero細胞由来に変わっておりマウス脳混入によるADEM(急性散在性脳脊髄炎)の可能性は排除されています。

但し、ADEMの原因は不明であり、リスクが除外されたわけではありません。実際、乾燥培養日本脳炎ワクチンでも極めて稀にショック、アナフィラキシー様症状、脳症等をおこしたとの報告もあります。

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