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診療科・部門

耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科で行っている手術について

耳の手術

人工内耳埋め込み術

両耳90dB以上の重度感音難聴で、補聴器を使っても十分効果が得られない方には、人工内耳埋め込み術(保険医療)を行います。

当院は、一般病院としては神奈川県内で唯一人工内耳埋込術承認施設としての認定を受けており、多数の患者様の治療をおこなっております。

鼓室形成術・乳突削開術

慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎、耳小骨離断・耳小骨奇形に対して行われる手術です。 耳後部(耳たぶの後ろの付け根)から切開し、側頭骨を削り、乳突蜂巣と乳突洞の病的粘膜を削開し、鼓室内を確認して病的粘膜を除去します。

慢性中耳炎では、側頭筋膜を用いて鼓膜穿孔部を閉鎖します。 真珠腫性中耳炎では、骨破壊を伴いうため、病的粘膜とともに骨も一緒に削ります。

鼓膜から内耳に伝える耳小骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)が破壊されていることも多く、耳小骨再建を行い、鼓膜から内耳に音が伝わるようにします。 鼓膜穿孔部位は側頭筋膜を用いて閉鎖します。耳小骨離断・耳小骨奇形も場合も耳小骨再建を行い、鼓膜から音が伝わるようにします。

当科では全身麻酔下で鼓室形成術を行っており、入院期間は約10日間~2週間となります。

鼓膜形成術(接着法)

慢性中耳炎に対して行われる手術です。鼓膜の穿孔が小さく、残存鼓膜の状態が良い場合は、耳後部を切開して側頭筋膜を採取したのち、耳内よりフィブリン糊を用いて鼓膜穿孔部に筋膜を接着します。

当科では全身麻酔下に鼓膜形成術を行っております。

アブミ骨手術

耳硬化症やアブミ骨奇形に対して行う手術です。

当科では全身麻酔下に手術を行っており、入院期間は約10日間~2週間となります。

鼓膜チューブ留置術(日帰り手術)

滲出性中耳炎や癒着性中耳炎など、鼓室内の換気目的に鼓膜に換気チューブを留置します。

当院では、日帰りでの鼓膜チューブ留置術(局所麻酔)を行っております。小児の場合は局所麻酔では体が動いてしまうので全身麻酔下にて手術となりますが、原則日帰り入院での治療を行っております。

顔面神経減荷術

顔面神経麻痺の方で、ステロイド治療を行っても症状改善が悪い方や、誘発筋電図検査により神経損傷が強いと判断された方に行う手術です。

慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎の手術と同様に、耳後部(耳たぶの後ろの付け根)から切開し、側頭骨を削り、顔面神経管の一部を削って神経を開放し、むくみと血流を改善させます。

当科では全身麻酔下に手術を行っており、入院期間は約10日間~2週間となります。

鼻の手術

C02レーザーによる鼻粘膜焼灼術(日帰り手術)

当院ではくしゃみ・鼻水・鼻詰まり等のアレルギー性鼻炎に対して、C02レーザーによる鼻粘膜焼灼術(日帰り治療)を行っております。>治療効果は個人差がありますが、だいたい2~3年くらい維持できます。 繰り返し行っても身体への影響がないのが利点です。

外来にて予約を承っておりますので、一度外来受診の上ご相談ください。

粘膜下下鼻甲介骨切除術

くしゃみ・鼻水・鼻詰まりの鼻アレルギー症状は、アレルギー物質等の反応により、下鼻甲介粘膜が腫脹を起こすことにより発生します。抗アレルギー剤や点鼻薬により反応を防ぐことが出来ますが、十分な効果が得られない場合は、下鼻甲介粘膜および下鼻甲介骨を削ってボリュームを減らすことにより、症状を改善させることができます。

C02レーザーによる鼻粘膜焼灼術は下鼻甲介粘膜の表面の焼灼ですが、粘膜下下鼻甲介骨切除術は鼻の粘膜の内側を削るため、効果が長持ちします。

当科では、全身麻酔下で鼻内内視鏡により粘膜下下鼻甲介骨切除術を行っており、入院期間は約1週間となります。外来受診の上ご相談ください。

鼻中隔矯正術

鼻中隔軟骨は左右の鼻の中の仕切り板ですが、これが左右どちらかに彎曲していると、慢性的な鼻の通りの悪さの原因となります。

アレルギー性鼻炎を伴うと更に症状が悪化します。曲がった鼻中隔軟骨を除去することで鼻中隔彎曲が改善し、鼻の通りを改善されることができます。

アレルギー性鼻炎を伴っている事も多く、当科では粘膜下下鼻甲介骨切除術も合わせて、全身麻酔下で鼻内内視鏡により鼻中隔矯正術を行っており、入院期間は約1週間となります。外来受診の上ご相談ください。

鼻中隔矯正術・手術前[イメージ]
手術前
鼻中隔矯正術・手術後[イメージ]
手術後(鼻腔が広くなっています)

内視鏡下副鼻腔手術(ESS)

慢性副鼻腔炎、好酸球性副鼻腔炎、鼻腔腫瘍に対して行われる手術です。

副鼻腔は上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞の4箇所あり、全て鼻腔とつながり、粘膜の繊毛運動により自然にたまった分泌物が排出されるようになっています。

しかし副鼻腔の粘膜が炎症を起こして慢性化すると、もともと狭い鼻腔との通り道が塞がってしまい、膿が溜まったり、ポリープが発生して、鼻詰まりや後鼻漏、頭痛の原因となります。

以前は口腔の歯肉から切開を行い膿を出す手術を行っていましたが、現在では鼻内内視鏡を用いて鼻内より手術を行えるようになりました。

内視鏡下副鼻腔手術(ESS)の特徴は、中鼻道(それぞれの副鼻腔がつながっているところ)を開放し、病的粘膜の除去と排膿し、副鼻腔と鼻との交通を改善し炎症を改善する事が目的となります。

以前の手術と比べると両側同時に行え、術後の腫れも少なく、治療経過も短くなりました。

手術後は粘膜の炎症を改善する薬を約3ヶ月継続することで更なる改善が期待できます。

当科では、全身麻酔下で内視鏡下副鼻腔手術を行っており、入院期間は約1週間となります。外来受診の上ご相談ください。

のどの手術

ラリンゴマイクロサージェリー

声帯ポリープや喉頭に腫瘍のある方に行う手術です。

当科では全身麻酔下に声帯を顕微鏡で確認しながら手術を行っております。

入院期間は5日~1週間程度ですが、手術後約2週間の禁声(声を出さないこと、筆談)が必要となります。

両側口蓋扁桃摘出術・アデノイド切除術

慢性扁桃炎、習慣性扁桃炎、睡眠時無呼吸症候群を引き起こす扁桃肥大が有る場合に行う手術です。

小児の場合はのどの奥にあるアデノイドも切除します。

当科では、全身麻酔下で手術を行っております。入院期間は1週間程度となります。