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予防接種

子宮頚がん

子宮頚がんについて

子宮頸がんとは、子宮頚部(子宮の入り口付近)に出来る癌で、婦人科領域では乳がんに次いで発症率が高く、20~30代の女性では乳がんの2倍近くとなります。

原因の65%が、HPV(ヒトパピロ-マウイルス)の感染で、発癌性のHPVは主に性交渉によって感染します。

女性の80%は発癌性HPVに感染すると云われ、その内90%は自然に排除されますが、排除されなかった一部が癌化すると云われています。

発癌性HPVの中でも、16型・18型の2種類は、子宮頸がんになりやすく、6型・11型の2種類は、尖圭コンジローマ・外陰膣上皮内腫の発症に関与し、癌へ進行する可能性があります。(尖圭コンジローマは、母子感染を起こし出生児の呼吸器疾患が問題となっています。)

予防接種の効果

海外臨床試験で『ガーダシル』は、HPV16、18型に起因する高度子宮頸部病変を96.9%予防、HPV6、11,16、18型に起因する低度病変を含む子宮頸部病変を100%予防しました。 またHPV6、11、16、18型に起因する外陰上皮内腫瘍、腟上皮内腫瘍、尖圭コンジローマを100%予防しました。

予防接種の副反応

注射部位では、疼痛(82.7%)、紅斑(32.0%)、腫脹(28.3%)などで、全身性として発熱(5.7%)、頭痛(3.7%)などがあります。 重大な副反応として、海外ではアナフィラキシー様反応、蕁麻疹など(頻度不明)があります。 重症の場合、『医薬品副作用被害救済制度』が適応されます。

接種対象者と接種スケジュール

9歳以上の女性に、1回0.5mlを合計3回、筋肉内注射する。通常、2回目は初回接種の2ヶ月後、3回目は6ヶ月後に接種する。

その他の注意事項

重い急性疾患にかかっている方や、発熱している方、予防接種でアナフィラキシーをおこした方などは接種できません。基礎疾患のある方は、接種についてかかりつけ医師に必ずご相談下さい。妊婦、授乳婦への接種は、安全性が確立していません。

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