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診療科・部門

サイバーナイフセンター

椎体腫瘍について

がんはしばしば骨に転移してしまいます。がんの細胞が血液の流れに乗って骨にたどり着くことで転移してしまうことが多いです(転移性骨腫瘍)。
骨に転移すると初期ではほとんど症状がなくても、病気が進むと痛みが生じたり、骨が脆くなって骨折してしまったりすることもあります。
病気が転移した部位が首、背骨、腰(頸椎、胸椎、腰椎)にある場合、骨折や病気そのものの増大で、隣にある神経(脊髄)を圧迫してしまうことがあります。
神経に障害が出ると、足が動かせなくなったり、便意や尿意を感じにくくなったり、あるいは手が痺れて動かせなくなったりといった症状が起こり得ます。このような症状が現れると生活の質が大きく下がることになります。

椎体腫瘍の治療

以前はがんが骨に転移してしまうと、いわゆる末期と言われ積極的に治療するのは難しいと考えられていました。放射線治療も痛みを和らげる、緩和的な治療とされてきました。
ところが、近年の治療技術、特に化学療法(抗がん剤)や放射線治療の進歩によって骨転移があったとしても長期に病気の進行を抑えられることも多くなってきました。そのため、骨の転移病変についても痛みを取るだけでなく、病気の進行もしっかり抑えるような治療を行うことが重要になってきています。

サイバーナイフによる治療

[写真]

骨に対する定位放射線治療が2020年に保険適応になりました。
サイバーナイフをはじめとした定位放射線治療が可能な装置を使うことで、脊髄に当たる放射線の量を抑えつつ病気に当てる放射線を増やすことが可能になっています。

サイバーナイフによる治療により病変そのものの進行を抑えること、痛みを取る効果が期待できます。
病気が進行しすでに神経を圧迫している場合、急に痺れの症状が現れた場合は、緊急的に放射線治療を行うことを強く勧めます。あるいは手術を勧める場合があります。このような場合、患者様の状況を考慮し医師間で協議し、治療法を選んでいくことになります。

治療に伴う副作用

治療中は特に何も感じることはありません。

  • 治療した日に痛みが一時的に強くなることがあります。
  • 首の骨(頸椎)の治療など喉や食道が近い部分では治療数週間後に喉の違和感、痛みが生じることがあります。1週間程度で落ち着くことがほとんどです。
  • 治療そのものの効果によって骨折する可能性もあります。病気による骨折とは異なり、治療による骨折では痛みが少ないことが多いです。

サイバーナイフによる治療の流れ

[図]

実際の治療の流れです。

受診

受診していただき治療の内容を改めて説明します。その後、治療の準備を行います。

治療の準備

治療の準備としては、MRI検査、CT検査、治療用の固定具作成を行います。MRI検査では痛みの原因となる異常が他にないか調べることと、脊髄の正確な位置を把握することを目的に行います。
治療用の固定具は砂袋のようなベッドを使い、体の形に密着するような台を作ります。

治療

実際の治療は、1回30分程度の2回程度の予定です。治療中は固定具を装着し行います。治療中、じっと動かずに受けていただくことが最も重要になります。
治療そのものには痛みなどはありません。麻酔なども必要ありませんので治療終了後そのまま帰宅することができます。
治療日程、時間はご希望を伺います。

費用

治療料金は一般的な定位放射線治療と同等になります(満額63万円)。保険適応の治療です。その他、診察、画像検査などは別途支払いが発生します。

ご予約・お問い合わせ

ご予約、ご質問、ご相談は

治療のご相談・ご予約はお電話で承ります。

三叉神経痛でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

医療法人社団 康心会 茅ヶ崎中央病院 地域連携室

0467-86-6530
(代表)

0467-86-6632
(サイバーナイフセンター直通)

  • 月曜から金曜日 8:30-17:00
  • 受診の際には紹介状が必要になります。